小児矯正〈子供さんの矯正〉症例1その7
小児矯正〈子供さんの矯正〉症例1その7
綺麗な歯並び、噛み合わせは一生の財産です。
理由は前回申し上げましたが・・・
『ではどうすれば理想の歯並びを手に入れることが出来るの?』と思いましたよね(^^)
一番の近道は上顎下顎とも骨のコントロールが可能な、子供の成長期に良い口元、良い顔そして良い歯並び・噛み合わせを獲得してしまうことです。
もっと具体的に申し上げますと・・・
受け口の子供は6歳前後、それ以外の子供さんは上4本、下4本の合計8本の前歯の永久歯が生えそろう小学校2年生前後に、歯科を受診されることを強くお勧めいたします。そして必要なら矯正を始められると将来理想の歯並びを得られる可能性がかなり高くなります。
現在の子供の3人に2人は歯並びや噛み合わせに問題があると言われております。要は顎が小さいので永久歯が綺麗に並ばないのです。
私たちの周りには加工食品があふれ、外食の機会が増えるなど食生活が大きく変化したために日本人のお口の環境が大きく変化しました。そのことが口呼吸、口輪筋(口の周りの筋肉)の発育不足、不適切な嚥下〈飲みこみ〉、舌の低位、舌癖(舌の悪い癖)を誘発していると言われております。
では理想とは・・・?
①口を閉じて鼻で息をする、口呼吸をやめる
②舌の先が上あごにきちんと当たっている
③しっかりと噛むことが出来る
以上の理想をかなえるためにみらい歯科クリニックで導入しているのが上記2つの写真のような可撤式(取り外し式)の矯正装置です。
左上の水色の装置〈当院では透明色を使用〉が、筋機能矯正装置でありK1、マイオブレイス、トレーナー、プレオルソなどと呼ばれているシリコンで出来た柔らかい上下一体型のマウスピースで、学校に行っている時には使用せずに帰宅後の1時間程度と就寝時に使用していただくものです。約20年ほど前にオーストラリアで開発されて全世界に広まり、使用した子供は理想の歯並びを獲得しております。なお、みらい歯科クリニックでは上記の筋機能矯正装置を装着できないぐらいの歯並びの患者様には、右上の写真のピンク色の可撤式装置〈床矯正〉を最初に使用していただき、その後に水色の筋機能矯正装置に移行していただいております。ちなみにピンク色の矯正装置〈床矯正〉はヨーロッパから発展したそうです。
さてこの筋機能矯正装置であるトレーナーという名前通りで、正しい機能を回復させるための、リハビリを行うための装置なので正しく使用しないと十分な効果を得ることが出来ません。
そして、
正しく使用するためには、トレーナー使用の必要性を子供さんだけでなく保護者の方にも十分理解していただき、家族全員で子供さんの歯並びを良くするという強い決意が大事かと思います。使わないと効果はありませんので・・・
従来の矯正は歯並びや噛み合わせが悪くなった原因を十分考慮せずに歯だけを並べていたために、矯正装置を外した後に必ずと言っていいほど後戻り(以前の悪い噛み合わせに戻ること)に悩まされていました。その結果、顎関節症になったり歯周病が急速に進行する原因になる場合があります。トレーナーの利点は歯並びを悪くする原因を治すことから始めるので後戻りが少ないのが最大の特徴です。
悪習癖〈悪い癖〉を取り除いて自然に獲得した歯並びですから、後戻りが少ないのは当然ですよね(^^)
筋機能矯正装置〈トレーナー、K1、マイオブレイス、プレオルソ〉には種類がたくさんあり、ステージに応じて交換させていただいており、少なくとも3、4種類の筋機能矯正装置を使用していただくことが多いです。
みらい歯科クリニックでは基本的に取り外し式の矯正装置を駆使することによって歯並びを矯正する方法を導入しておりますが、例外的に上記2種類の写真のような固定式の矯正装置を使用することがあります。取り外し式の装置の効果を増強したい場合に使用するのですが、正直なるべく使いたくはありません。なぜなら固定式の矯正装置はずっとお口の中に留まっているので、歯磨きがしにくくなるからです。磨き残しがあると虫歯や歯肉炎のリスクが高まりますし、舌の動く範囲がせまくなることから、舌の悪習癖が発現する可能性があるので、必要最小限の使用にとどめております。
みらい歯科・矯正歯科クリニックには三木市だけでなく、神戸市西区・神戸市北区・明石市・小野市・加東市・加西市など遠方からも来院されておりますので、お気軽にご相談いただけると幸いです。
みらい歯科クリニックでの小児矯正〈子供さんの矯正〉が目指しているのは、あごの骨をしっかり成長させて歯をきちんと並ばせることにより、理想の噛み合わせを獲得していただくことです。当院の矯正治療に関して相談事がございましたら、お気軽にお問い合わせくださいね(*^^)v